TypeScript npm workspaces でゲームロジックを UI から完全分離する

TypeScript npm workspaces でゲームロジックを UI から完全分離する 概要 モダンなフロントエンド開発、特にゲーム開発において、「ロジック」と「表示(UI)」の分離は永遠の課題です。React や Vue などのフレームワークにロジックが密結合してしまうと、テストが困難になり、将来的に別のプラットフォーム(例えば Web から React Native や CLI ツールへ)に展開する際の大きな障害となります。 本記事では、TypeScript npm workspaces を活用して、ゲームロジックを独立したパッケージ (packages/core) として切り出し、React UI (apps/client) から完全に分離する設計手法を解説します。また、外部 I/O や非決定的な処理(乱数など)を抽象化する Port / Adapter パターンについても触れます。 課題:なぜロジックが UI に染み出すのか? 多くのプロジェクトでは、気づかないうちにロジックが React コンポーネントや Hooks の中に漏れ出していきます。 // 密結合な例 const PlayerStats = () => { const [hp, setHp] = useState(100); const handleAttack = () => { // UI の中で計算ロジックが動いている const damage = Math.floor(Math.random() * 10) + 5; setHp(prev => Math.max(0, prev - damage)); }; return <button onClick={handleAttack}>攻撃を受ける</button>; }; このような設計には以下の課題があります: テストの困難さ: Math.random() が直接使われているため、結果が不安定でユニットテストが書きにくい。 再利用性の欠如: この「ダメージ計算ロジック」を、サーバーサイドや別の UI フレームワークで使い回すことができない。 依存の混入: ロジックを動かすために React の実行環境(レンダリングサイクル)が必要になる。 設計:npm workspaces による物理的隔離 ロジックを「物理的に」隔離するために、以下の monorepo 構成を採用します。 ...

March 28, 2026 · 3 min