本の情報
タイトル: 本が読めなかったから、仕事をやめました
著者: [著者名不明]
読書期間: 2025年1月9日
読了状況: 大正時代まで(未完)
まえがき - 衝撃の一文
本が読めなかったから、仕事をやめました★
ロックすぎる。
著者の状況
- 読書好き、本を買うために働く
- 週5勤務、21時まで残業
- 気づいたら1年間、本を読んでいない
- 時間があってもスマホを見てしまう
- 本を開いても目が閉じる、YouTubeに逃げる
- 3年半後、退職
- 退職後、ゆっくり読書できるようになった
著者の問題提起
会社で働きながら本を読むことは難しい
本を読む余裕のない社会はおかしい
→ SNSで多くの同意が集まる
→ 趣味全般を続けづらい社会への問い
→ 「あなたの文化は労働に搾取されている」
所感: 共感と違和感
共感ポイント
- 仕事のために生きている人が多数派でビビる
- 仕事は微妙、人間関係は辛い
- これ、私のことだ
- 読書好きでもこうなるのか…(本当なら)
- 余裕がない社会
- 働きながらX(Twitter)をやるのはマジで辛い
違和感
- 突然「搾取」という言葉が出てきて怖い
- 自称漫画家、バンドマンのようなゴミは働きながら続けるべき
- 辛いからこそ、続けるってことは熱量があるってこと
第1章: 労働と文化的生活の両立
著者の姿勢
- 文句だけ言っても仕方ない
- 歴史から学ぶアプローチ
- なぜ今、両立しなくなったのか
- どうしたら両立できるのか
『花束みたいな恋をした』分析
登場人物:
- 麦: 地方の花火職人 → 会社員
- 絹: 金持ち、大企業
展開:
- 就職後、麦は忙しくなる
- 漫画が続かない、頭に入らない
- パズドラしかやる気しない
- 絹からの本も無視
- 心が離れていく
テーマ: 長時間労働と文化的生活は両立しないという前提の作品
速読・自己啓発ブームの意味
- Amazonで速読、情報処理スキル、読書術が人気
- 趣味ではなく、自己啓発メイン
- 効率優先
- → 労働と読書の両立をみんななんとかしようとした結果
- ファスト教養も同じ構造
第2章: 格差と読書
階級格差が読書意欲に影響
- 麦(労働者)vs 絹(富裕層)の対比
- 働けど働けど暮らしは楽にならず
- 本を読む余裕さえなくなる
- 暮らしの格差が余暇の時間も奪う
『独学大全』の指摘
- 格差は動機づけの段階から現れる
- 学ぶ動機づけがない者 → 学問は役に立たない、僻む
- 意欲から格差が生まれる
第3章: 明治時代 - 長時間労働と読書の始まり
労働環境
- この頃から長時間労働
- 工場労働者: 農民時代より断然長時間
- 平均残業時間: 2時間 …あれ?
- 化学工場: 12時間労働 …は?
- 労働組合はゴミ、割増料金が魅力的
- → 今もだいたい同じ
明治時代の感覚
- 「最近はみんな忙しそうにしてる」
- 余裕がなくなった感じ、せっかち
- 近代化 = せっかち
読書革命
句読点と黙読の発明:
- 江戸時代: 読書 = 朗読
- 活版印刷 → 本が安くなる
- 一人一冊買えるようになる
- 黙読、個人で読みたい本を読めるように
- もっと目で読みやすくしたい → 句読点(くとうてん)
- 図書館で一気に広まった
所感: 歴史を感じる
第4章: 自己啓発の起源
明治のミリオンセラー
『学問のすすめ』:
- 明治初期のベストセラー
- しかし公的に流布されたから、作られたもの
『西国立志編』:
- 元ネタ: サミュエル・スマイルズ『自助論(Self-Help)』
- 大正時代までベストセラー
- 100万部 - ありえんロッペン
- 成功者の伝記を教訓として紹介
- 身分関係なく、頑張れば成功するという内容
特徴:
- 自助努力は男性オンリー
- 家庭ガン無視おじさんたちのみ登場
- ホモソーシャル
- 富国強兵のコア
- 自己啓発書の走り
『成功』という雑誌
- 成功論を成功者にインタビューして回った
- 低所得者に人気
工場労働者への洗脳
- 重工業が本格化: 鉄道、鉄鋼
- 労働者: 13-18時間労働
- 工場の図書室に自己啓発本を配置
- 洗脳するかのような配置
所感: ブラックブラックアンドブラック
インテリ層の反応
- 夏目漱石『門』: 『成功』という雑誌への皮肉
- インテリ層からすれば、ひどく遠い感覚
- 階級格差
重要な気づき:
やっぱり本当に賢い人たちは昔から自己啓発なんて読まないんやなって…
第5章: 大正時代 - 社会不安と救いの本
時代背景
- 社会主義、民主主義の波
- 社会不安が増大
ベストセラー
- 『出家とその弟子』: 苦しみの本
- キリスト教系の本: 「祈ればいいよーん」 → アホ
- 『死線を越えて』: 社会主義者の書いた本
- 親鸞ブーム
所感:
社会主義者の印象がゴミなのは、社会主義者の皮をかぶったテロリストが悪い。
革マルのバカ共は死ね。
サラリーマンの誕生
- 実家が太い?田舎から出てきた人たち
- 中間層が増えた
- 大正後期から「サラリーマン」という言葉が生まれた
文学
- 谷崎潤一郎『痴人の愛』
所感: えっちな本!?
現時点での考察
日本の自己啓発の構造
-
明治時代に成立
- 西国立志編 = 努力すれば成功する
- 工場労働者向けに配置
- 低所得者に人気
-
階級による分断
- 労働者: 自己啓発を読む
- インテリ: 自己啓発を読まない(軽蔑)
-
150年間変わっていない
- 明治: 身分関係なく頑張れば成功
- 令和: 努力すれば誰でも成功、自己責任
現代への示唆
ワイの気づき:
社会がより複雑になったこと、SNSが出てきたこと、ゲームやアプリがより面白くなったことがでかい。正直ここらへんは麻薬。合法的な麻薬が多すぎるのが悪い。
著者が指摘していない重要な点:
- 明治時代: 娯楽の選択肢が少ない(読書、芝居、囲碁将棋)
- 令和時代: 娯楽が無限(YouTube、SNS、ゲーム、Netflix、TikTok…)
- 読書が勝てるわけがない
冷笑について
冷笑はよくないけど、笑っちゃうよね
- 150年間、同じパターンが繰り返されている
- 自己啓発に騙される人々
- でも笑うだけではダメ、構造を理解する必要がある
続きを読む前の予想
残りの内容(予想)
- 昭和(戦前・戦後)の読書
- 高度成長期の働き方
- バブル崩壊
- 平成〜令和の変化(スマホ、SNS)
- 解決策の提示
期待すること
- 著者が「合法的な麻薬」問題に気づいているか
- 単なる労働時間削減以外の解決策があるか
- 階級格差の問題をどう扱うか
個人的な学び
自己認識
- 自分はビジネス本をほぼ読まない
- イシューからはじめよ、くらい
- 技術書はオライリーを「ギリギリ」読む
- カロリー管理、タンパク質計算している
- プランク+プロテインで健康管理
- 労働で心の余裕がなくなる人は、そこが限界を超えているので、楽なところに行ったほうがいい
読書観
- Audibleは新書に向いていない
- 頭に入ってこない
- 別のことを考えてしまう
- 水戸で読書環境実験を行う予定
- 新幹線環境の再現
- ホテル引きこもり